自然のリズムに寄り添う『きくち農園』
こんにちは!
初夏を感じる本日は、那須塩原市のお隣大田原市で農業を営んでいる『きくち農園』にやってきました。
『きくち農園』は大田原市の自然が豊かな“両郷”という山間地域で、2016年から農薬や化学肥料を使わない野菜作りをスタートしました。菊池家は江戸時代から先祖代々続く農家で、今回お話を伺ったご夫婦で16代目だそうです。なんと約450年という歴史があります!
一度食べると野菜本来の濃い味に驚くというこだわりの野菜についてたくさんのお話を伺えたので、ご紹介していきたいと思います!
両郷は、大田原市内でも特に自然豊かな地域で、どこか懐かしいのどかな雰囲気。季節ごとに移り替わる自然がとても魅力的なところです。
周囲を低い山に囲まれた地域なので、冬場に那須連山から吹く“那須おろし”という強風が吹かないため作物の栽培に適しています。
きくち農園では、伝統的な野菜の品種を自然の力を借りて育てています。動物性の肥料や化学肥料は使用せず、米ぬかを使った自家製の“ぼかし肥料”を最低限使っています。肥料の量を抑えることで虫が寄り付きにくく、野菜にとっても育ちやすい自然な速度で育つため味が濃く美味しい野菜になるそうです。
また農薬も使用していないため、一般的な農業と比べ生産効率は落ちてしまいますが、自然の力がたくさん入った野菜は、「野菜ってこんなに美味しいんだ!」と改めて感じさせてくれます。
今回お邪魔した6月上旬は、レタスやカリフラワー、ズッキーニ、ソラマメが出荷の時期。
きくち農園おすすめは“夏野菜”とのことで、これからの時期は特にナスとシシトウがおすすめ!自然な甘みのナスは暑くなるこれからの季節を乗り越えるのにぴったりです。
収穫作業も取材させていただきました。
お伺いしたときはちょうどニンニクや豆類の収穫をされていました。
土から引き抜いたばかりでとても良いニンニクの香りがしました。
ソラマメとグリーンピースの収穫風景です。
そら豆のさやの中には白いふわふわがつまっていて、小さいころ読んだ絵本『そらまめくんのベッド』を思い出しました。
グリーンピースは実がつまっていてとれもつやつやです。
普段食べているものよりも甘みが強く青臭さが少なく、
その場で採れたてのグリーンピースをいただきました!
グリーンピースが苦手方でも、これがグリーンピース??と思ってしまうほど美味しかったです。
きくち農園で栽培している野菜は年間で80種類300品目あり、常に15種類ほどを育てています。レタスだけでも“ハンサムグリーン”に“ハンサムレッド”など色々な種類があります。同じ野菜でも品種によって味が違うとお聞きしたので、ぜひ食べ比べをしてみたい!と思いました。
今年からは新しくお米も栽培し始めているそうです。
季節ごとに旬の野菜を栽培し、育てた大豆からみそやしょうゆを作り、お米から餅を作るなど「むかしの農家が普通にやってきたことをやりたい」とおっしゃっていました。
きくち農園のこだわりと豊かな自然がたっぷり詰まった野菜は、きくち農園のオンラインショップ、食べチョクで購入できるほか、CAFE SHOZO 黒磯店横の野菜スタンドでも販売しています。
朝収穫した野菜をその日のうちに発送しているのでとても新鮮です。
オンラインショップではリピーター続出の『定期便』も行っているので気になった方はオンラインショップをチェックしてみてください。
今回の取材を通して、豊かな自然に寄り添い、ぬくもりを感じる野菜を育てる農家さんがいらっしゃる那須を改めて好きになりました。
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きくち農園
住所:栃木県大田原市中野内182