COLUMN

デスクワーク中心の40歳がはじめての登山で『朝日岳』に挑む

デスクワーク中心の40歳がはじめての登山で『朝日岳』に挑む

「本当に行っちゃう!? 来週の火曜日、3人とも休みだよね!?

チーズガーデンを運営する株式会社庫やの本社で、そんな会話が盛り上がったのは、夜の8時をまわった頃でした。私は、現在、西那須野在住、ほかの2人は、黒磯在住。出身地もバラバラですが、那須に移住してきたという共通点がある3人は、集まるといつも那須の話や趣味の話で盛り上がります。

格好から入る私は、登山靴を買って1年以上。「使わないなら売っちゃうよ」という奥さんのプレッシャーに耐え切れず、「登山行きたいんですよね~」切り出しました。すると、登山経験者の2人はノリノリ。残業の変なテンションも手伝って、話はとんとん拍子に進み、はじめての登山は那須五峰のひとつ「朝日岳」(標高1,896m)に決まりました。

9月某日、集合は、那須岳峠の茶屋の駐車場に8時。天気は曇りで、暑くもなく寒くもない快適なスタートでしたが、ここから先は、トイレがないというのが気になる私。「もし、お腹痛くなったらどうしよう!?」そんな不安が頭をよぎります。

経験者の2人曰く、那須登山は、最初が大変。その言葉通り、木の階段を歩く最初の30分は、角度も急で息があがり、先を行く2人との体力の差に愕然としました。私と同じ登山初心者の方にお伝えしたいのは、確かに最初の30分が那須登山の「やま」です。景色が良いわけでもないので、「トザンツライ、、、トザンタノシクナイ、、、ワタシカエリタイ。。。」となってしまうかもしれません。

悪魔の30分を過ぎると次第に視界が晴れて、我々が目指す「朝日岳」の山頂も右側に見えるようになります。この山頂がみえるというのは実はとても大事で、「あそこがゴールなんだ」とわかると頑張ろうと前向きな気持ちが生まれてきます。

やがて休憩スポットの避難小屋が見えるころには、会話を楽しむ余裕も出てきました。「夏を過ぎた今が一番いい季節かもね~。紅葉には早いけど、登山客も少ないから、自分のペースで登れるし」と知った顔で話す私。でも内心では、「あの非難小屋にもトイレないんだよな・・・」と心配はつきません。というのも、このあたりになると山を越えて吹き荒ぶ風が冷たく、上着を着たり脱いだりを繰り返していました。汗をかいたけど、寒かったり、山登りのポイントは体温調整だと改めて感じました。

小屋を過ぎると左手は「茶臼岳」、右手は「朝日岳」に分かれ、さらに険しい道が続きます。中には、「え? ここで手を離したら、谷底に落ちて死ぬじゃん」という険しい道を通り、「1人じゃなくてよかった」と2人が頼もしく感じました。

ゴールが近づいてくると、登山の楽しみの一つ、高山植物を楽しむ余裕も。「あなたがリンドウさんなのね!」といつもなら見過ごしてしまいそうな花にもいちいち感動してしまいます。

登山スタートから2時間、いよいよゴールです。山頂からまわりを見回すと隣に茶臼岳が見えます。よく見るとその茶臼岳の中腹には、私たちが歩いてきた登山道が遠くに見えます。達成感を感じてボソッと出たメンバーの一言がこの日のクライマックスでした。

「ほら、自分たちが歩いてきた道が見える――」。40歳前後の3人の会社員が、自分の人生を振り返って発した心にしみる一言でした。

 

山頂では、登山者が休憩したり、写真を撮ったり、栄養補給をしたり思い思いに過ごします。私、前々から登山のお供ならこれ!と思っていたお菓子があったので、この機会に試してみます。登山に向いているお菓子は、軽くて、日持ちがして、エネルギー補給が簡単にできるお菓子。チーズガーデンにもあります!その名は、「御用邸チーズケーキラスク」。濃厚な御用邸チーズケーキをそのまま焼き上げたラスクは、カリカリで食べやすく、疲れた体に自然に入っていきます。盛り上がった3人は、どうしたら「御用邸チーズケーキラスク」を山登りお菓子として売り出せるか、戦略会議をしながら下山しました。

はじめての那須登山、朝8時のスタートで、戻ってきたのは12時前、約4時間の行程でした。靴や着るものなど前もっての準備は必要ですが、お昼までに帰ってこれる気軽さは、初心者でも充分楽しめる登山でした。

登山のあとは、那須の名湯「鹿の湯」に浸かり体をケアしたところ、翌日の筋肉痛もほとんどありませんでした。是非皆さんも那須での登山、温泉を楽しんでみてください。

 


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