『第一回那須でチーズを学ぶ会』に行ってきました!

2022年3月30日

こんにちは!
今回は2022年3月8日(火)に那須塩原市で開催された『第一回 那須でチーズを学ぶ会』に参加してきましたのでその様子をお届けしたいと思います!

那須高原にはチーズ工房やチーズ販売店などチーズにかかわる方々が集い、那須のチーズを盛り上げようと日々活動をおこなう「那須ナチュラルチーズ研究会」があります。
昨年からチーズガーデンも参加させていただき、チーズなどに関する様々なイベントにも関わらせていただいています。
今回はチーズについての勉強会ということで、那須のチーズはもちろんですが、チーズ製造などについても興味たっぷりの私は今回の会をとても楽しみにしていました。

さまざまな角度からチーズと関わる方々のお話を伺うことができましたので、ぜひ最後までご覧ください!

『那須でチーズを学ぶ会』はまず、那須ナチュラルチーズ研究会の会長である高橋さんのご挨拶から始まりました。
コロナ禍でありながらも多くの方々のご協力のうえ無事に開催できたことへの感謝。実際にはこの場でチーズの試食をしながら会を進めたかったが、この状況によりかなわなかったこと。しかし、お持ち帰りのものを用意したので各々ご自宅でも楽しんでいただきたいこと。講師の方への感謝と、第一回としているため、今後も引き続きこういった会を行っていきたいことをお話しくださいました。

また、今回の会にあたりご支援いただきました那須塩原市役所の大島さんからのご挨拶もございました。
なんといっても、那須塩原市は本州生乳生産量第一位。その特色を生かし、今後地域を盛り上げていくために様々な取り組みをしていく予定とのことでした。
食から地域が活性化されていくなんて、とっても良いですよね!

そしていよいよ本番です。
まずは宮崎県にある有限会社ダイワファームの大窪さんからチーズ製造についてのお話を伺いました。

大窪さんがチーズの製造を始めたのは50歳の時。
チーズ製造を始める前はもともと酪農家だった実家を継ぎ生乳生産を行っていたそうですが、社会情勢の変化にあわせて生乳よりも保存性が高いアイスクリームの製造も始めたそうです。
しかし、たまたま手に取った雑誌にお家で作るチーズという特集があり、自宅で作ってみたことからチーズ製造に魅力を感じ、それがすべての始まりだったとお話ししてくださいました。
まずはゴーダチーズの製造から始めたそうですが、ひょんなことからモッツアレラチーズの製造に関わりそこからフレッシュチーズの魅力に魅了されたそうです。ダイワファームさんは、日本各地のチーズ工房が抱えている課題解決のヒントになるようなお話を数多くいただきました。
現在では約10種類のチーズを製造しているそうで、今回はそのなかから3種類をお持ち帰りの試食としてご用意いただきました。

続いては、畜産環境整備機構副理事長の原田さん。
原田さんは、牛乳など畜産業の日本での現状。また、日本のチーズ工房の未来についてお話しくださいました。


チーズは日本でも1人当たりの消費量は増えているそうですが、国産のチーズの割合は伸び悩んでいるそうです。さらに、ヴィーガン料理や代替食品なども増え、チーズの代替も少しずつ進んできました。
そのような社会情勢のなかで、牛や山羊を育て、乳を絞り、チーズを作ることへの価値をどのように消費者へ伝えるかが重要になります。
また、日本のチーズの価値や魅力を高め、どのように発展させていくのか、原田さんのお話はチーズを使いチーズケーキを製造するわたしたちにも直接かかわりが強いお話という印象を受けました。

そして最後に、チーズ工房那須の森の安田さんから、先日まで行っていたクラウドファンディングを通じたホエイの未来についてお話いただきました。


ホエイはチーズを作る過程で生まれる副産物です。しかし、有機物を多く含んでいることから簡単に廃棄はできません。そして、その廃棄という行為が各チーズ工房を圧迫している現状がありました。
どうにかしてこのホエイを活用できないかと考えたときに注目したのがブラウンチーズだそうです。ブラウンチーズはホエイを長時間煮詰めることでできるのですが、キャラメルのように甘く、製造方法によって硬さなども調整できるのが特徴です。
今回のクラウドファンディングを通じて、ブラウンチーズ製造のための設備投資費用はもちろん、注目を集めているクラウドファンディングという媒体を使用することによって、チーズ製造の現状と課題を知ってほしいという想いがあったそうです。


クラウドファンディングは見事達成。また、各メディアからの取材もあり、ホエイについて広く知っていただくことができたということでした。
今年の夏にはブラウンチーズを使用したお菓子が完成するそうなので、とても楽しみですね!

今回の会を通じ、チーズのことについてはもちろんですが食品の製造に関わることは、その人の未来に関わっていることだと改めて感じました。
また、関係者の方々、そして地域の方々とこういった機会を通じてお話しできたこともとても嬉しかったです。
貴重な機会をありがとうございました!


読者の皆さん、ぜひ「那須ナチュラルチーズ研究会」の今後の活動もご期待ください!

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