牛のいのちを最大限に高める『森林ノ牧場』
こんにちは!牛の咀嚼音からはじまりました今回は、那須高原ではめずしい放牧スタイルで30頭以上のジャージー牛を育てる「森林ノ牧場」にやってきました。那須の美しい自然のなかで、牧場の魅力を高め、牛のいのちも高めたいという「森林ノ牧場」の取り組みや今後のビジョンについても伺いました。
「森林ノ牧場」のロゴは、地元の那須塩原市民であれば、すっかりおなじみの森のマーク。最近では、那須塩原市の話題の図書館「みるる」でもソフトクリームなどを楽しむことができます。
栃木県北の大動脈、国道4号線沿いにある看板が、「森林ノ牧場」の目印です。
「森林ノ牧場」では、ヤギのプリンス君がお出迎え。こちらも牛さんと同じで、来訪者には目もくれずムシャ、ムシャととにかく食欲旺盛です。
入口には、カフェがあり牛乳やソフトクリームを楽しむことができるほか、ヨーグルトなどをお土産に買うこともできます。牧場散策の後にゆっくり楽しみましょう。
「森林ノ牧場」の牧場の魅力は、何と言っても広大な那須の自然のなかに放たれた牛さんの日常に、私たちがお邪魔して身近に放牧を体験できるところ。タイミングが良ければ、牛さんの大行進を遊歩道から愛でることもできます。
「森林ノ牧場」がオープンしたのは、9年前。文字通り、森林を切り開くことから始まり、東日本大震災など大変な時期を乗り越え、現在では、栃木県益子町に第二牧場を開拓中です。代表の山川さんにお話を伺うと「小さくても良いから、生産者と消費者の距離が近くて、牛や乳製品の魅力が伝わる牧場にしたい」とのこと。「放牧にしているのも、多様な生き物が集まる、美しい自然を感じてほしいから。ビオトープの観察会も行っています。魅力的な牧場であれば、働きたい人も増えて自然と地域の雇用にもつながるでしょうから」。山川さんは、大切に育てた牛のいのちをまっとうさせるような試みも行っています。
乳牛としての役目を終えたジャージー牛は、筋肉質の赤身のお肉。市場では、低価格で取引されますが、草をふんだんに食べて育つ牛たちのお肉は「ジビエ」のようなワイルドな味わいだそうです。そんな美味しいお肉を飲食店に直接販売したり、「いのちのミートソース」や「ビーフジャーキー」として商品化もして販売しています。
と、牛さんが一心不乱に草を頬張る横で、良いお話が聞けたと思っていたら、突然、インスタライブをはじめる山川さん。気さくなお人柄のなかに、牛さんへの優しい愛情を感じました。
さて、最後は皆さんお待ちかね、牧場で食べるものといえば、アレですよね。
「森林ノ牧場」のカフェでは、先ほどご紹介したお肉を使ったランチも味わいたいところですが、まずは定番をせめるべし!一番人気のソフトクリームと牛乳をいただきましょう。
天気の良い牧場を散策して、那須の空気と森林を堪能して、牛さんと一緒にハムハムして、そんなソフトクリームは、もうなんだか牧草の味が・・・、もちろんしません。
ミルクのうまみは感じるけど、実はすっきり。自然な甘みが、一汗かいた体に溶けていきます。牛乳は昔ながらの牛乳瓶の紙の蓋がカッコイイ。こちらはかなり濃厚で、腰に手を当てて飲みたくなります。
今回の「森林ノ牧場」いかがでしたか? 牛さんと一緒にお散歩した後のソフトクリームは、都会で食べるそれとは、また違った味わい間違いなしです。何より、牛さんへの愛情いっぱいのスタッフの方とお話するだけでも、お土産に買った乳製品を食べるのが一層楽しみになりますね。「森林ノ牧場」の商品は色々なところで楽しめますが、ぜひ一度那須の牧場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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森林ノ牧場
住所:栃木県那須郡那須町大字豊原乙627-114
URL:https://www.shinrinno.jp/